枝豆の作業開始
ジャガイモを植えるときに作った3本の畝のうち、2本に枝豆を植えます。30mの畝に2列づつ、20cm間隔で種を蒔きます。つまり、一列に150カ所を4列なので、600カ所です。一カ所に3つずつ種を入れるので、合計1800個(黒豆900、茶豆900)。一日で、2000粒近い種を蒔く作業になります。
作業の手順はおおよそ次のようなものです。
(1)まず、畝の間を調整機(手押しの小型トラクター)で耕します。この部分の土が今日の作業のキーになるので、念入りに起こして行きます。種を蒔く畝の部分には手を出しません。先日トラクターで起こした分で十分です。
(2)その土を両サイドの畝に掻き出します。
「畝」というのは何のために作るかご存じでしょうか?私も先日知ったのですが、土中の水分を調整するために作るのだそうです。つまり、マウンド(土盛りの部分)の間に溝を作ることで、土中の水分を抜くことができます。
それだけに、この作業は大変です。というのも、溝の部分の土は水分が多いので、粘りがあって、重いからです。これを掻き出すわけで、この作業では無理してはいけません。「ちょっとずつ、ゆっくり」とやっていけば、いつの間にか終わります。これは農作業をする上で、もっとも重要なコツです。
(3)畝にマルチを張ります。マルチと言っても、多才とか、万能とかそういう意味ではありません。それはmulti-。こちらはmulchで、「根を覆う」という意味があります。黒いビニールを畑で見かけたことはないでしょうか?あれです。
このビニールは雑草除けのために張ります。光が入らないので、かぶせた部分には雑草がまったく生えません。すぐれものです。和歌山の農作業は雑草との戦いになります。除草剤を使えば一発で防げるのですが、それをしたくないので、手間がかかってもマルチを使います。生えた雑草を刈って、それで作物の根を覆う方法もあります。また、ワラなどで覆う方法もあります。これらもマルチングのひとつです。いずれそういう方法も試して見たいと思います。
当たり前ですが、ビニールのマルチはそのままでは風で飛んで行きます。そこで、ビニールの端に丁寧に土を盛ってふさぎます。このとき、ちょっとでも隙間があると、そこから風が入ってビニールがはがれます。この力は想像以上のもので、わずかな隙間でビニール全体がはがされることもあります。それだけに、念入りに端を留めていきます。溝の部分の土を再度起こしたのは、このための土が必要だからです。溝の土を再度丁寧に掻き出して、ビニールの端に乗せていきます。この作業も「ゆっくり、ちょっとずつ」行います。
(4)マルチに穴を開けます。それ用の道具があって、ポンポンと穴が開いていく・・・はずだったのですが、石があったり、草があったり、そんなにすんなりとはいきません。でも、やはり道具があれば、作業自体は楽なものです。
(5)その穴に3粒づつ豆を入れて、上からカサッと土をかけます。マルチに開けた穴は直径5cm程度なので、そこに豆を入れて、これも丁寧に土をかけます。
(6)「権べが種蒔きゃカラスがほじくる」ので、豆がやられないように、ネットをかぶせます。発芽して5cmぐらいまで成長すれば鳥に食べられなくなるので、そこまで成長する間、このネットをかけておきます。
今回の作業人員は4名でしたが、上のすべての作業は一日で終わりました。豆の量が多いので、いずれの作業もけっこう大変でした。ただ、自然の中でゆっくりと身体を動かすのはやっぱり気持ちが良いものです。健康のために運動している人は多いのと思うのですが、無理をせずに一日身体を動かし続けるスポーツというのはあまりありません。農作業はけっこう良い運動です。
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