清流 古座川大人の川遊び旅 レポート

7月21日 天候が思わしくなく、電車の窓からはポツポツと雨。
ちょっとブルーな気分だったが、集合の串本駅に到着するなりパッと陽が射し、南国和歌山らしい陽気な空気感に。
さっそく、名勝橋杭岩で記念写真。
と思ったら、一人足りない。誰だ、さっそく名物のうす皮饅頭買ってるのは。
やっぱり、甘いものには目がないkakiuchiさんだ。
はい、並んで、並んで、笑って、ハイ、チーズ。

今回、バイクで参加するとおしゃっていたひろゆきさんは、雨のため、バイクをあきらめて、車で参加。案内人の車がちょっとタイトなので、ひろゆきさんの車に乗せて〜と思ったけど、なんとなんとアウトドアの遊び道具満載で、一人として乗れる状態ではない。
これは、すごいオヤジがやってきた!

お腹もすいたので、早速古座川のボタン荘に向けて出発。雨を含んで緑が美しい。川は、若干増水してにごり気味だが、都会人にとっては、美しく心和む風景が続く。

昼食をとりながら、本日の案内人の古座川原人こと上田さんから、古座川の土地や川に棲んでいる生き物たちの説明を聞く。旅のルートも地図で確認。

この日は、川でて天然の鰻をとる予定だったが、川の増水で危険。急遽、スケジュールを変更して大島で遊ぶことに。海は穏やかなので、海でカヌーをする班と、大島観光班に分かれることに。

大島観光班は、早速、出発。大島までのドライブも楽し。トルコ記念館やトルコの雑貨店、トルコのアイスクリームなどを堪能。ハマナスの花も美しく咲いている。
灯台に登って、海を眺めていたら、「風がやんだら〜♪ 沖まで船を出そう〜♪名のない島が見えるかも知れない〜♪ 」懐かしいユーミンの曲が脳裏に。旅は、心を開放してくれるのだろう。


カヌー班が海からあがる時間まで、さて、どこへ行こう。自由な時間も、何かをみつけるのも旅の楽しみ。
「車止めて」とkakiuchiさん、何か見つけるのは、大得意。
バンガローやテントが並んだ「大島リゾート」。ちょっと見学させてもらうことに。


 

海が見える露天風呂もあるという。早速のぞきに行くオヤジたち。私もつられて、隙間から写真一枚失敬する。

 

 

 

今度は港に行ってみる。きれいなブルーの熱帯魚がすぐそこに群れをなして泳いでいる。水族館のバックヤードツアーという案もあったのだが、水族館にいかなくても、自然の魚をたっぷり観測。
「車止めて」、また、kakiuchiさんだ。今度はうす皮饅頭の本店を発見。一度来て見たかったと、またまたうす皮饅頭を買ってご満悦。やれやれ。

 

 

そうこうしているうちに、カヌー班との待ち合わせの時間。
4人のオヤジたちが海から上がったところに遭遇。69歳のアガベさん、ひろゆきさん、ビジターのSさんとMさん。皆さん、満面の笑み。とても楽しかったらしく、もう病みつきになりそうとのこと。アガベさんは3日ともカヌーするぞと元気いっぱい。
この勇姿をごらんあれ。

 

ボタン荘の温泉にゆっくり浸かって、ビールとお酒を買って、川漁師のお店に夕食に出かける。
女将さんが笑顔で迎えてくれる。

 

大将が川から海老をあげて、運び込んでくれる。
まずは、冷たい山の湧き水を竹の器でいっぱい。こんなおもてなしが都会の人間にはたまらない。都会でやろうとしてもできないのだから。

囲炉裏では、焼き鮎の香ばしい香り。
一人一人のお膳には女将さん作の絵や短歌などをしたためた半紙がのせてあり、風情たっぷり。この絵はもらって帰ろうと、皆さん、大感動。
お膳には、山の幸がもりたくさんに。お誕生日が近い私のために、赤飯の笹結びを作ってくださった。女将さん、ありがとう。
醤油に炒り大豆を漬けたもので煮物を作るという古座川の郷土料理。だしに使った豆も一緒に煮てあって、これは美味。なんでもない野菜料理が、滋味深く、心を満たすご馳走に感じる。田舎って、いいな。

 

 

 

 
大将の採ってくださった川海老も炭火でこんがり焼いたら、殻ごとパリパリ。


竹に入れたそうめんや名物の茶粥など、すべて美味しく頂戴した。
今年はまだ鮎が少なくて、漁で取れなかったので、たくさん召し上がっていただくことができなくてごめんなさいとのこと。予定通りだと自分たちで獲った鰻の蒲焼も並ぶはずだったので、少し物足りない食事になったかも。
ま、メタボリックシンドロームに気をつけないといけない年代なので、たまには、こんな食事も体のため。

夜も更けて、滝の拝の釣り宿に。真っ暗で何も見えない。川の流れる音だけが、耳を楽しませてくれる。翌朝が楽しみ。
朝7時から宿のベランダで、お茶会しますと宣言。さて起きれるだろうか?皆さん、来てくれるのだろうか?

翌朝、5時半起床。朝の散歩。鮎釣の人も、朝早くから岩にへばりついている。なかなかすごい光景だ。

川霧が幻想的。宿の女将さんの話では、この霧が虹に変わることもあるという。

カワゲラも吊さげられた餌場にやってくる。手から餌をついばむこともあるそうな。
ポットにお湯を入れて、茶籠から茶碗をだし、古座川をイメージして作ってきた鮎と水、岩、瓢の干菓子を並べたら、早起きしたオヤジさんたちも集まってきてた。抹茶ティータイム開始。「最高の贅沢やね〜」と喜んでいただいて、よかった、よかった。


朝食後は、大阪からIターンで古座川暮らしをされている磯田さんご夫妻を訪問。
少し、田舎道を歩いてという、上田さんの心遣いだ。


染色をしておられる奥様は65歳、農業をしておられる旦那様は72歳。とてもお若く見える。のんびり田舎暮らしの賜物かも知れない。
古座川は、Iターンの人々をとても暖かく迎えいれてくださるようだ。
農業は地元の農家の方に教えてもらいながら、3年でサツマイモづくりの名人になったと、ご主人。教えてもらうことで田舎に溶け込むこともできると。農作物は以前は市場に出していたが、今は物々交換や、知人へのプレゼントにしているという。農作物は売るより、差し上げることで心を交わす、そんなツールにしていて、それがとても楽しいのだと。
奥様の方は、趣味の染色を田舎で楽しむつもりが、今や地元の染色の先生に。
染色に使う藍も自分で育てられ、葉を乾燥させて染料も手作り。藍の葉を見せていただいたが、香りが強くて、びっくり。

旦那さんが自慢のコーヒーを入れてくださる、奥様は手作りのトマトジュースとママレードをもってきてくださる。どれも、飛び切りの美味しさ。

質問も相次ぎ、アットいう間に時間がたってしまう。後のプログラムのために名残をおしみつつ、お宅を後にする。

さて、これからがメインのプログラム、カヌーで川くだり。
昨日の体験者は余裕の表情。初体験のkiyoさんとKさんは、少し緊張しながら上田さんの講習を受ける。
流れの速い瀬、ゆるやかな湾曲部、川の構造ってこんな風になっていたのかと、改めて知る自然の法則。

上田さんは、レジャーでアクティビティを扱う観光業者とは一線を引きたいと言う。こうしたらこんなに楽しいよだけではな、安全への万全の体制と知識の伝授、自然保護をきちんと伝えてゆきたいと。

 

川に入る。雨の影響はまだ残っていて、流れが速い。渦も巻いている。自由がきかないメンバー、チンするメンバーも続出。一人一人救出に向かう。たいへんな気配りと労力だ。すごいと思う。
おかげで、怖がることも心配することもなく、楽しく念願の古座川川下りが楽しめた。

昼食は、これまた、雨のため、川海老やハエ獲りができなかったので、急遽、上田さんのご実家をベースに、シェフを頼んでの豪華な食事に。
絶品のトマトソースのパスタ、都会のスーパーでは絶対に口にできない美味しいレタスのイタリアンサラダ、ガーリックのきいたフランスパン、上田さんのお母様手づくりの柚子のママレード、おにぎりに漬物。


そこへ、天然鰻到着。鰻の仕掛けを2週間前から用意してくれたり、前日からずっと鰻の穴釣りのポイントを探してくれていた、地元の若い衆2人。
事前に捕まえてくれていた鰻を持ってきてくれて、鰻獲りの方法教えてくれた。


古座川にもこんなに活きのよい若者がいるのは、とても喜ばしい。嫁の世話でもしたくなる。ああ、またおせっかいな私。

早速シェフがさばいてくれる。釣りが大好きなひろゆきさんも、さばきにチャレンジ。さすが、釣り好き、うまいもんです。
炭火で焼いて、白焼き、蒲焼。もうたまらない美味しさ。皮も柔らかくてとろけます。

ひろゆきさんが自分で釣ったあまごをたくさん持ってきてくださっていたので、それもいただくことに。あまごも都会ではめったに口にすることはできません。
美味しかった!!!


贅沢な昼食が終わり、本日4名が大阪に向けて出発。ああ、名残惜しい、後ろ髪引っ張られる〜と口々に。
居残り組みは、川の状態も安定してきたので、再度、川遊び。
ハイという魚を捕まえて、鰻つりに挑戦、あえなく惨敗。上田さんに川海老の採り方を教わるも、これまた惨敗。ままならないのが自然かも。水難救助の練習などもさせてもらった。

 

 

この日の夕食は、昨年食べてびっくりの古座川ラーメンがメイン。野菜たっぷりの塩ラーメンは、運動をして温泉に入ったあとには、こたえられないうまさです。

 

この日、古座川役場が管理する定住促進のための長期滞在の古民家に2名泊まることになっていて、夕食の合間を縫って、区長さんのお宅に鍵を借りにいく。さっと帰るつもりが、まあ、あがって、お茶などとすすめられ、すっかり、お世話になってしまった。翌日、鍵を返しに行ったら、大きな蜂の巣をとっていらっしゃるところに遭遇。すごい。

さて、店にかえったら、皆さんすっかりできあがっていて、あわてて、焼き鳥とラーメンを流し込み、ナイトツアーに。残念ながらこの夜は、野生の動物には出会わなくて。見られることを察知して出てこなかったのかも。うう〜、残念。
最終日、朝食はそろって、上田さんのご実家でいただく。
目の前に開けた景色が、何よりのごちそう。こんなロケーション、めったにないと感心することしきり。

参加者の一人が実は、田舎暮らしの希望者。上田家に泊まっていたので、急遽、長期滞在の家を見に行くことに。
役場が責任を持って管理してくれている定住促進の古民家は非常にありがたいと。
そのうち、古座川の人口が増えることになるかも。

鶴川村に移動して、昨年もお世話になった河口さんのおじいちゃんに、お話を伺う。これが、楽しみで。
田舎家の風情も、郷愁を誘う。秘境古座川でも、こんな風情のある家がどんどん減って新建材の現代的な家に代わってきているという。もったいないな。と、外者が言ってもしかたないが。


井戸水で冷やした大きな丸ままのスイカをザクザク切って、おもてなしいただく。みんな夢中でかぶりついている。

鮎漁の話、猪猟の話、小さな子供に戻ったようにポカンとして、巧みな話ぶりに聞きほれる。
昨年いた猟犬が、一匹いない。4貫目の猪を追っていて食い殺されたという。猪の牙も鋭い。「かわいそうによ。」といつも朗らかなおじいちゃんが、声のトーンを落とした。


河口さんの若衆宿で、昼寝してお弁当食べたら、もう満足、満足。
地産地消の「みんなの店」にも、オプションの串本ロイヤルホテルの展望露天風呂も、丸山応挙の絵の寺も、今度来る時に残しておこう。
そんな気持ちで、大阪への帰途に着いた。ああ、いい旅だった。

一人旅もいいけれど、倶楽部の仲間旅は、格別の楽しさ。
まだ「食と健康の旅」未体験の皆さん、ぜひ次回はご一緒しましょう。

 

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